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「与論の十五夜踊」に参加しよう

与論の十五夜踊とは?

与論町城(ぐすく)集落の地主(とこぬし)神社で旧暦の三、八、十月の各十五日に行われる豊年祭に、島中の安穏、五穀豊穰、子孫繁栄等を願い奉納されるもので、大和と沖縄の芸能の両要素に当地独特の風を加えた民俗芸能です。

この踊りの由来は諸説ありますが、永正5年(1512年)に与論世之(よの)主(ぬし)として琉球国から派遣され、与論島を治めていた花城真三郎(はなぐすくまさぶろう)が島民慰安の娯楽をつくるため、長男を琉球と奄美群島の島々に派遣して風流踊りを、次男を大和に派遣して狂言踊りを学ばせ、三男には島内の歌・舞を調べさせた上で、室町時代の永禄4年(1561年)にこれらの踊りを組み合わせて創始したといわれています。

2025年 与論の十五夜踊 開催日程

与論の十五夜踊は毎年旧暦3月、8月、10月の各15日に開催されます。
2025年・2026年は以下の日程で開催いたします。

2025年 2026年
旧暦3月15日 2025年4月12日(土) 2026年5月1日(金)
旧暦8月15日 2025年10月6日(月) 2026年9月25日(金)
旧暦10月15日 2025年12月4日(木) 2026年11月23日(月)

与論の十五夜踊の見どころ

十五夜踊りの組織・構成

踊りは、花城真三郎の次男が創設したと伝わる大和風の一番組と、花城真三郎の長男が創設したと伝わる沖縄風の二番組で構成されています。

一番組は組を統括する座元の人を含め1人一役で9名、二番組は座元、旗振り、太鼓打ち、手引き、踊り子8名の計12名からなります(令和6年3月末時点)。また、二番組は地主神社に対するお祭りを行う役割や長男が創設したという由来から、一番組より格式が高いとされています。かつて踊り子は、昭和期まで二番組・一番組ともに城集落や隣の朝(あさ)戸(と)集落の2組で世襲されていましたが、後継者不足もあり現在は各組とも門戸を広げ有志によって構成されています。

二番組

二番組の踊り子はサジと呼ばれる布を頭から被り、顔を隠します。サジの上から色物の細長い布で鉢巻をし、頭の後ろに長く垂らします。服装は紺色又は黒色の着物に帯を前で結び、黒足袋をはいて日の丸の扇を持ちます。

二番組の演目

一度いふて[扇踊り]/此の庭[扇踊り]/今日のふくらしゃ[手踊り]/君様[扇踊り]/・・・

※この演目中からいくつかが奉納されます

一番組

一番組の踊り子は紙と竹ひごで作った仮面を顔に付け、クシ竹、木刀、シュパ、チグガサーといった小道具を用います。服装は白衣と白の袴下、黒足袋を主に、役柄によって芭蕉布の羽織や黒い羽織などを着ます。また、仮面の内の一つは「朝伊名面」と呼ばれる大きなお面で、超人的な力を持つ役の際に用いられます。

一番組の演目

三者囃子/二十四孝/町奉行/頼朝公/実平/鎌倉三代記

※この演目中からいくつかが奉納されます

旧暦八月十五夜のみ開催「獅子舞」

獅子の頭にかまれると厄払いになると言われています。

太鼓の音に併せながら体を震わせ、歯を鳴らす獅子の迫力ある動きが人気の演目です。

旧暦八月十五夜のみ開催「綱引き」

一般の参加者も含めた全員で綱が切れるまで綱を引っ張り合います。綱が途中で切れると、その綱の藁で周辺の人とお互いにたたき合います。

厄払い、無病息災に過ごせると伝わっています。

全員参加の「六十節」

六十節は十五夜踊りの最後を締めくくる演目で、この演目は二番組・一番組合同で行うとともに、一般参加者も自由に参加してカチャーシーをして締めくくります。踊り子の踊りを見ながら見様見真似で踊りを楽しみましょう。

会場案内 MAP

十五夜踊りは地主神社(鹿児島県大島郡与論町立長)で開催します。

会場内のレイアウトは毎年異なりますのであらかじめご了承ください。
また、当日は会場内への車両の乗り入れはできません。臨時駐車場をご利用くださいますようお願いいたします。

運営情報

主催 十五夜踊り保存会・与論町・与論町教育委員会・ヨロンSC・ヨロン島観光協会
開催場所 地主神社
開催条件 小雨決行
問い合わせ先 与論町教育委員会:0997-97-2441
ヨロン島観光協会:0997-97-5151